玄関で流した涙の理由
合格発表の日。
息子はインフルエンザで、3階の子供部屋に寝込んでいました🤒
布団の中でスマートフォンを手に取り、オンラインの合格発表を確認したそうです。
画面に表示されたのは、ただ二文字。
「合格」
その瞬間、息子はとにかく誰かに伝えたくなったと言います。
まだ熱の残る体で、3階の部屋からゆっくりと階段を降り、
1階にいる祖母のもとへ向かったそうです。
しかし玄関まで来たところで、
突然その場に座り込み、泣き崩れてしまいました。
ティッシュで目を押さえながら、しばらく動けない様子でした。
そのとき、私はすぐ近くにいました。
その姿を見て、
「ああ、この1年は本当に長い時間だったのだろう」と思いました。
周りの友人たちが大学生活を始めていく中で、
息子はもう一度受験に挑戦する道を選びました。
浪人生活の1年間。
本人の中にはずっと、
「浪人して親に迷惑をかけているのではないか」
という思いがあったようです。
だからこそ、
「結果を出さなければならない」
というプレッシャーも大きかったのだと思います。
それでも息子は、弱音をあまり口にしませんでした。
毎日机に向かい、
静かに努力を積み重ねていました📚
親としてできることは多くありません。
ただ見守ることくらいでした。
だからこそ、玄関で涙を流している姿を見たとき、
胸に込み上げてくるものがありました。
そして、その瞬間を残したのがこの写真です。

我が家にとって、きっと一生忘れることのない一枚になると思います。
その後、正式な合格通知が届きました。
慶應義塾大学 経済学部 合格。
さらに
商学部にも合格。
思いがけず、ダブル合格でした🌸

あの玄関での涙は、
嬉しさだけではなく、
この1年間背負ってきた思いがほどけた瞬間だったのかもしれません。
遠回りに見える時間でも、
人を強くする時間というものがあるのだと思います。
そして息子は、この春から
慶應義塾大学で再び野球を始めます⚾️
一度は離れた大好きな野球。
そのグラウンドに、もう一度立とうとしています。
思えば、あの玄関で流した涙は
終わりではありませんでした。
新しいスタートの涙だったのだと思います。
父として、最後に一つだけ伝えたいことがあります。
お前は、この1年
誰よりも自分の人生と真剣に向き合った。
逃げずに、諦めずに、
自分の力でこの場所までたどり着いた。
だから胸を張っていい。
遠回りした1年も、
苦しかった時間も、
全部お前の力になっている。
そしていつか、
慶應のグラウンドで思いきり野球をしているお前の姿を見たとき、
父はきっと思うでしょう。
あの玄関の涙は、
夢に向かって走り出した瞬間だったのだと。
合格、本当におめでとう。
そして最後にもう一度言わせてください。
お前は、父の誇りだ。 🌸⚾

